The Importancs of Tear Strength 引き裂き強度の重要性

強度の高さは安全性の高さと同等です。それは単純な事実です。アウターテントの生地の強度が高いほど、悪天候や、雑な取り扱いや、不注意によるミスで破けることが少ないのです。

ヒルバーグ社のKerlon(ケルロン)アウターテント生地は、驚くほど頑丈です。ヒルバーグ社のブラックレーベル・テントで使われているKerlon 1800、そして、ブルーレーベル・テントのいくつかで使われているKerlon 2000の最小引き裂き強度は、それぞれ18kg/40lbと20kg/44lbです。レッドレーベル・テントで使われているKerlon 1200の最少引き裂き強度は、12kg/26.5lbです。

ヒルバーグ社の最軽量テントであるスリーシーズン用イエローレーベルで使われているKerlon 1000(このシリーズで最軽量)でさえ、最少引き裂き強度は8 kg/22 lbsというすばらしさです。さらに良いのは、この強度でありながら、驚くほど軽いということです。私たちの意見では、フィールドの実使用では、この強さと軽さの組合せでつくられたテントは、他の生地で作られたテントを上回ります。実際に、今日の多くの一般のテント生地(特にポリウレタンでコーティングされているもの)の引き裂き強度は、2~3kg(4.4~6.6lb)です。

シリコン・コネクション

1975年に、Bo Hillebergは、新しくて、より軽く、より防水機能の優れた生地のサンプルを入手しました。Bo Hillebergは、サンプルの端を切ってそれを裂こうとしましたが、できませんでした。Bo Hillebergは、その生地が普通のポリウレタンではなくシリコンで被覆されていたことを知りました。この新しい生地は、非常に軽くて水を通さないのと同時に、例外的に強かったのです。それは正にBo Hillebergが探していたものでした。こうして、ヒルバーグ社のKerlon(ケルロン)生地が誕生しました。

しかし、すべてのシリコンで被覆した生地が、等しく作られるというわけではありません。ヒルバーグ社のKerlon(ケルロン)生地は、両面が合計3層の100パーセントのシリコンでおおわれています。確かに、一般的なシリコンコーティング素材はまったく水を通さず、非常に軽いのですが、ヒルバーグ社の生産プロセスも基本となる材料を強化していて、一般のポリウレタン被覆工程でできる強化レベルよりも1段階強化されています。おそらくもっと重要なことは、ヒルバーグ社の被覆されたKerlon(ケルロン)生地がいわゆる「シリコン加工」の材料(一般的には、シリコンと他の化合物のコーティング混合物を使用している)よりずっとずっと強いことです。

これはつまり、ヒルバーグが軽量のベース生地を使いながらも、全体的により強度の高いアウターテント材料を生産することができるということです。そして、Kerlon(ケルロン) 1800、1200と2000の場合、いわゆる「エクスペディション・グレード」(市場に出ている耐久性テント材)の大半よりも高強度です。さらに軽いKerlon(ケルロン) 1000生地でさえ、それらの生地の一部よりも強度があります。

結果:高い引き裂き強度を持ったヒルバーグ社のテントならば、穴あきが悪化して旅を終了しなくてはならないということはまず起きません。

そのような高い引き裂き強度は、保険のようなものです:必要なのに持っていないより、持っているが必要としないことのほうがずっと良いのです。特にこの「保険」は、余分な重さを加えずに、あなたのテントの耐久性を高め寿命を伸ばします。ヒルバーグ社の材料と生地の仕様についてはこちらをご覧ください。